消化器系の病気に必須の検査として、内視鏡検査があります。私は3年に1度上部(胃)と下部(大腸)の内視鏡検査を受けていて、今年がその年に当たります。内視鏡検査は受ける病院によってアタリハズレが大きい検査で、それぞれの病院のルールやシステムに左右されます。麻酔の有無を選べたり、上部内視鏡だと、鼻からと口からを選べたりすることができる場合もあります。私の感覚だと、大病院より地域の消化器内科クリニックの方が親切という印象があります。

今回私が検査を受けるのは、一昨年手術をしていただいた大学病院です。ひとつの病院に自分の情報を集約するのは便利ですが、メリットばかりではなくデメリットもあります。大学病院なので、外来の検査は非常に混んでいて、予約の変更をすると数ヶ月先まで延びてしまいます。また、この大学病院では内視鏡検査は鎮静剤無しの覚醒下で行い、胃カメラ検査は口からのみになっています。胃カメラと大腸カメラ検査を麻酔下で一気に両方してくれた病院もありました(ただしポリープ切除の場合1日入院が必要)が、この大学病院では別日に行うルール(ポリープ切除でも入院不要)になっています。
私は上部内視鏡に関しては、いわゆる胃カメラだけでなく、超音波内視鏡検査(EUS)や内視鏡的逆行性膵管造影(ERCP)などの検査で、これまでに数えきれないほど医療用チューブを飲み込んできてますので、今更どうということはありません。ただ、苦しくて辛いので、できれば麻酔下で行いたいと思っています。

さて、桜咲く4月の初旬に受けたのは血液検査と腹部全般の造影剤CT検査でした。私は2020年頃からこの造影剤CT検査とMRI検査を年に数回受けています。別に痛くも痒くもない検査ですが、造影剤で体が熱くなる感覚は何度やっても気持ちが悪く、嫌だなぁという意識があります。一昨年の手術以降は半年に1度の頻度になったので、ずいぶん楽になりました。
その2週間後に、胃カメラ検査が行われました。実は3月頃に胃酸が逆流することが頻発して、しんどい時期がありました。休みの日に近所のクリニックに行こうと思っていましたが、結局我慢できずに仕事中に薬局へ行って「パンシロン」を買って飲んだら、その瞬間から胃酸の逆流がピタッと収まりました。ひと袋で治ってしまい勿体ない気もしますが、さすが「パンシロン」。長く売られている薬は、それだけの実力があるということですね。
そんな訳で大学病院の薄暗い内視鏡検査室に入ると、喉の麻酔スプレーをしてマウスピースを付けられて横になります。「前回はどこで胃カメラしたんですか?」と技師さんに聞かれ、「はんえんはえにおおえ(3年前にここで)」と答えている自分がおかしくて豪快によだれを吹き出しそうになりました。マウスピースをしているのでよだれは垂れ流しなのです。

私の実感としては、鼻からの胃カメラの方が数倍楽です。太さが違うんでしょうかね。口からの方がゲップを我慢するのも難しいです。かつて技師さんや医師と一緒にモニターを見つつ、ここがどうだとか説明をしてもらいながら胃カメラ検査を受けたこともあるのですが、この病院ではとにかくゲップと嗚咽に耐えるのみです。「こんな試練に耐えなければならない」=「自分は病気を抱えた存在なのだ」という事実を噛み締め、苦しくて額にべったり油汗も滲んできました。まぁ、現実に噛み締めているのはマウスピースで、顔はよだれでベッタリになっていたのですが……。
苦しかった胃カメラ検査を終えて、とりあえず医療器具以外のものを喉に通したいと、病院内のセブンイレブンでセブンイレブンで麦茶を買って飲みました。最初は気を付けて飲んでと看護師さんに注意されていたので、恐る恐る飲みました。胃カメラ検査では前日の21時以降は食事不可が基本です。私は仕事で夜遅いので、前日の夕食も採れませんでしたが、送り込まれた空気のためかお腹はそれほど空いていませんでした。その後、主治医の診断まで時間が空くので、病院の周りを散歩して過ごしました。大学病院って、この外来診察も凄い待ち時間になることがありますよね。今回は1時間程度で順番が回ってきました。

半年ぶりに主治医に会いましたが、元気そうで何よりです。先日の造影剤CT検査と今回の胃カメラ検査の結果を聞きます。いつも思いますが、結構キツい思いをした検査だったのに、「特に問題なかったです」と一言で片付けられてしまうのがちょっと残念です。問題あったら困るので、特にないならそれで良いのですけどね。ただ、食道と胃の繋ぎ目の筋力が加齢のために弱っていて胃酸の逆流があると思います、と言われました。「あ、それ、あります」と話してみると、パンシロンで治まった程度なら良いでしょう、とのことだった。
今回の胃カメラ検査は、想像通りのキツさでしたが、想像を超える辛さはなかったです。病院によってアタリハズレが大きいと書きましたが、検査のキツさを和らげるのが本来の目的ではないですよね。そこに潜む異常を発見できるかどうかが、本当のアタリハズレですので、辛くてもまた3年後に検査を受けたいと思います。
(※ 写真はイメージのためのフリー素材です)
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