お葬式業界事情
昨今では一般弔問をお断りして、家族・親族だけで行う葬儀が主流となりつつあります。人と人の関わりが変遷し、30年を超える経済停滞が続く中、葬送のスタイルも変化しています。それでもできるだけ手厚く送り出したいと思うのが人の常……という訳でもないエ…
東京都心部の民営火葬場の利用料金の高騰に、東京都が本腰を入れて乗り出すことになりました。 東京都には公営火葬場もありますが、火葬場は居住エリアにこそ必要なものなので、遠くのエリアに公営火葬場があっても、近隣の民営火葬場を利用せざるを得ないの…
「お布施はお気持ちで⋯」と言っても、本当にお気持ちに従っては不都合がありますので、一応の相場を守るのが通説です。そんな中、私の知る中でお気持ちに応えたお坊さんが1人だけいらっしゃいました。毎回お葬式の度に、遺族に「いくらお布施しました?」と…
交通事故で死亡した被害者の葬儀に、加害者側が参列することをどう思いますか? 死亡事故ですから、加害者が警察に拘留されている場合もあり、加害者の家族や代理人(弁護士)が参列することもあります。 被害者側の気持ちとしては、反省して償う気持ちがあ…
今回は私が経験してきたお葬式の中でも、トップクラスに酷い喪主のお話をしましょう。 奥様が故人、ご主人が喪主で、お子様はいないというお葬式のお話。夫婦ふたりで寄り添って歳を重ね、ご主人ひとり遺されて………と、勝手な想像をしても、現実はそんなステ…
自分のお葬式は自分の思い通りにしたいですし、どんな生き方(死に方)をしても、自分にはその権利があると思いますよね。昨今はエンディングノートも普及していて、自分のお葬式はこんな風にしてほしいという想いを残すことも多くなったのではないでしょう…
フリーランス葬祭スタッフをしていた頃の私の1日をご紹介します。以前書いたものを加筆修正してお届けいたします。人々に助けられながらなんとか26年間続けられましたが、フリーランスなので、仕事があれば仕事、仕事がなければ休みという毎日です。若い頃…
家族葬の流行とコロナ禍によって、2020年あたりから葬儀業界を離れていく人たちが増えました。あの人も、この人も、望まない現実を受け入れて、葬儀業界を去っていきました。 就職は人の尊厳に関わるので、センシティブで個人的なものです。特にネガティブな…
お葬式の司会者は司会だけではなく、葬儀の運営に関わる設営撤去や案内業務もしますし、葬儀の担当者が司会をすることもあります。司会専業で生計を立てている方はひと握りだと思いますが、フリーランスの方、派遣事務所に所属している方、葬儀社の正社員、…
先日、数年ぶりに宮型の霊柩車が走っているのを見かけました。ほぼ需要が無いと思われますが、稼働できるように維持しているのは大したものです。 私が葬儀業界に入った頃(26年前)は既に洋型霊柩車が主流になりつつありましたが、宮型霊柩車もまだまだ走っ…
昨今のお墓事情では、分譲墓地を代々継承する従来のお墓とは違った、新しいタイプのお墓が登場しています。特徴としては、跡継ぎのない方や子孫に負担をかけたくないと考える方向けに、管理費や墓じまい費用などを含めて、購入時以外に費用が発生しないタイ…
江戸時代の寺檀制度が現在も機能していて、信仰が親から子へ受け継がれ、一族全員が同じ寺院の檀家になってきた歴史が続いています。そんな一族の信仰から抜け出して、自分が信じる宗教を信仰するには、それなりに気持ちの強さが必要です。 例えば自分の配偶…
小池都知事は最初の都知事選の時、自分こそがクールビズを社会に広めたのだとアピールしていましたが、残念ながらまだ届いていない業界があります。 だいたい私はマイカー通勤ですが、真夏に電車通勤をすると、ふと世の中との差を感じてしまいます。世の中の…
先日、無宗教葬儀の司会の依頼がありました。現在でも9割以上が仏式葬儀ですが、無宗教形式の葬儀もコロナ禍による葬儀の簡素化のため、少しずつですが増えているようです。無宗教葬儀に興味のある方や、仏式葬儀に違和感がある方、お布施を払いたくないと…
農業関係の方から、のらぼう菜をいただきました。初めて聞く名前です。関東の春特有の野菜だそうで、栄養たっぷりでレシピも簡単なので食べてみてよとのこと。翌週私が入院するのを知って、体を気遣ってくれたようです。パスタに混ぜて食べましたが、とても…
お葬式は一大事ですので、つい冷静さや気配りを欠いてしまい、そこに付け込まれて犯罪の被害に遭うことがあります。騙そうとする人は、冷製に準備をしています。 タダ食い・タダ飲み 空き巣 窃盗 不払い タダ食い・タダ飲み 昔々のこと、お通夜の準備をして…
深大寺動物霊園にやってきました。ここには私の猫が眠っています。何とか年内にお参りに来ることができました。今回は深大寺動物霊園でのお参りの手順などをご紹介させていただきます。もしものためにペット霊園を考えている方々の参考になればと思います。 …
以前、配達業務でとある大病院の防災センターを訪れた際、後ろから声をかけられました。振り返ると葬儀業界のフリーランス仲間がいて、業務としてこの病院に詰めているとのことでした。その後私は患者としてもこの病院に通うことになり、またそこで彼と会い…
同じ東京都でも、住んでいるエリアで火葬費用が違うと聞くと、不公平な気がします。中野区でも品川区でもコンビニのチキンは同じ値段なのに、火葬費用は違います。百聞は一見に如かず。20~30名参列のお葬式を想定して、東京都内にある火葬場をピックアップ…
なんでこんなに可愛いのかよ 孫という名の宝物 かつてそんな演歌が流行ったのですが、平均寿命が長くなり、90代の故人が全く珍しくもない昨今、喪主やその兄弟の孫世代がお葬式に参列することも多くなりました。家族間であっても、両親の孫に対する溺愛振り…
お葬式の最後に親族の代表者が挨拶をしますが、これはやってみると意外に大変です。自分が喪主で父母のお葬式で挨拶ともなると、感情がコントロールできず舞い上がった状態で挨拶をし、頭の中が真っ白で記憶にも残らないなどということも聞きます。私はお葬…
とある寺院のサイトに、死んだ後の顔を見られたくない人のお話が書かれていました。たしかに、闘病でやつれた姿を他人に見せたくないという気持ちはわかります。中には元気だった頃とは別人のようになってしまう方もいます。 地域差はあると思いますが、お葬…
ある日、仕事仲間から「変態がいましたね」と事件のことを聞きました。そして2月3日、東京地裁で判決がありました。この事件は、葬儀社社員によるご遺体へのわいせつ行為というものです。被害にあった故人とご遺族は、本当に悔しくてたまらないとお察しし…
少し間が空いてしまいましたが、葬儀とお金の話の3回めです。さて、葬儀費用とはどんな仕組みになっているのかを、これまでの2回で書いてきました。そこで今回は、高すぎる費用を抑える方法をいくつかビックアップします。 家族葬にする・・・以前のコラム…
安倍元首相の国葬が行われました。国葬当日は仕事が休みだったので武道館に献花に行こうかとも思いましたが、長蛇の列に並ぶことで何時間も過ごすよりも、自室で中継を見た方が意義があるという結論に至りました。賛否両論ありましたが、強行する政府と反対…
病院から葬儀社に連絡して、担当者がやってきて見積もりを取ります。 望ましいのは、事前見積もりを複数の葬儀社に依頼し、比較検討していることです。いざ大切な家族が亡くなられてから、複数の葬儀社の見積もりを比較検討するのは、時間的にも精神的にもキ…
所得が上がらないのに物価が上がっていく厳しい世の中、大学を卒業して就職したら一人前というのはもう過去の話になっています。現在は大卒初任給レベルの所得では都市部で1人暮らしも難しく、結婚して生まれた子供が成人するまで、親の援助が必要な世の中…
私の記憶では、20年ほど前から「家族葬」という言葉が使われだしたと思います。おそらく最初は、ネット集客型のブローカー葬儀社が使い始めました。格安セットプランで葬儀業界の価格破壊を行ってシェアを獲得し、「ネット集客型ブローカー葬儀社」という、…
お葬式には、風習、慣習、習俗、しきたりなとがたくさん関係してきます。それぞれに意味があって行われていることですが、その内容が諸説あって曖昧なベールに包まれ、何が正しいのかわからない。何年経験を積んでも、捉えきれない分野となっています。初め…
葬儀の仕事は無資格で開業できますが、それでも業界の健全化と発展のために、業界団体による資格が設けられています。たくさんの資格があるのですが、最もポピュラーなのは「葬祭ディレクター試験」という、葬儀社や互助会の加盟団体が主催している資格です…