寺社探訪

寺社探訪とコラム

「夏越の大祓に行く 2023」

早いもので今年も半年が過ぎています。年齢とともに時の流れは加速度を増すと言いますが、本当に先週までお正月だったような気がします。そんな訳で半年溜め込んだ悪いものを祓って、残りの半年を充実して暮らせるように、茅の輪くぐりに行ってきました。

去年は、ちょうど6月30日に当ブログの企画で「将門の魔方陣巡礼」を敢行したので、いくつかの神社を訪れ、その中で鳥越神社、神田明神築土神社に茅の輪が設置されていましたが、レポートが被らないようにと茅の輪くぐりは谷保天満宮で行いました。ブログ作りに真面目に取り組んでいたのですね。茅の輪くぐりの由来なども去年の記事に書いた気がします。一昨年は乃木神社で茅の輪くぐりをしました。毎年やっていることを逃してしまうとちょっと不安になりますので、今年はどこで茅の輪くぐりができるかなと考えていました。本当は毎年同じ地域の鎮守の神社に行くのでしょうが、たまたま29日に池尻に行く用事があったので、用事の後で池尻稲荷神社へ行ってみました。

池尻稲荷神社では夏越の大祓の儀式は6月24日の土曜日に行われたそうです。形代を納めるのも、その大祓式の参加者がその時に行うようです。社務所をちらっと見てみましたが、形代の受付とかは無いようでした。地元の方と思しき人々がぽつぽつと現れて茅の輪をくぐってお参りされていました。

池尻稲荷神社の手水舎の水は井戸水から引いているそうなのですが、この境内の井戸を「薬水の井戸」と言いまして、病気平癒のご神徳があるそうなのです。しかもどんなときにも涸れることなく、地域にとって重要な役割を果たしてきた井戸なのだそうです。病気平癒を三度心に念じて飲み干せと書かれていました。飲めるでしょうけど手水舎の水を飲むのもなぁ……と、やめておきました。私の病気は治らないですね。この霊験あらたかな水にちなんで「水守」が授与所で販売されているとのこと。

池尻稲荷神社では6月23日から茅の輪を設置していたそうで、このところ暑いですから、茅の輪もカサカサになっていました。7月1日まで設置しているそうですから、ご近所の方は訪問してみてください。

左側に茅の輪のくぐり方が書かれています。まず一礼して茅の輪をくぐって左回りで戻ります。次に茅の輪をくぐって右回りで戻ります。また茅の輪をくぐって左回りで戻ります。最後にまた茅の輪をくぐって拝殿に向かってご祈念します。私が真面目にぐるぐると回っていると、後からやってきた方が手前で待ってくれていました。ありがとうございます。

この銅像、何だと思いますか? 一発で当てたら大したものです。これは、江戸時代の後期、商店に奉公に来ていた娘が、奉公先の子どもと一緒に「涸れずの井戸」を汲みに来た際、「かごめかごめ」の遊びをしたであろう様子を想像して造られた像なのだそうです。私は、幼子の面倒を見てばかりで遊べない女の子が、遊んでばかりいる男の子にブチ切れて泣かせた図だと思いました。我慢の末にキレてる顔に見えたもので……。

 

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