寺社探訪

寺社探訪とコラム

西久保八幡神社

西久保八幡神社 目次

名称・旧社格

八幡神社と称します。通称、西久保八幡神社と呼ばれています。旧社格は郷社です。

創建

寛弘年間(1004-1012年)源頼信によって霞が関あたりに創建されました。

御祭神

品陀和気命応神天皇

息長帯比売命神功皇后

帯中日子命(仲哀天皇

見どころ

2019年より2021年の「令和の御造替事業」によって、非常にきれいな境内になっています。麻布台ヒルズと霊友会釈迦殿の隣りにあり、高層ビルと新興宗教施設と神社のコントラストも一見の価値ありです。

アクセス

東京都港区虎ノ門5-10-14

東京メトロ日比谷線「神谷町」徒歩3分

 

探訪レポート

国道1号線に面しています。入口は少し広くなっていて、一之鳥居と庚申社があります。庚申社には猿田彦神がお祀りされています。

境内はこの階段を上ったところにあります。階段が大変な方は、スロープになった女坂もあります。

2つ目の鳥居を抜けると境内です。麻布台ヒルズが聳え立っています。

手水舎です。柄杓に口をつけるなと注意書きがあります。そういえば浅草寺の手水舎に行くと、多くの外国の方が柄杓に口つけているのを見かけます。ガイドブックに口をすすいでと書かれているんでしょうね。

社殿も新しく綺麗です。西久保八幡神社は、京都の岩清水八幡宮から勧請したのだそうです。神仏習合の色濃い神社で、明治維新までは八幡山普門院という、天台宗の寺院として存在していたそうです。普門院は寛永寺の末寺でしたが、明治維新で廃寺となり、八幡神社として独立しました。

稲荷大明神ののぼり旗が、神仏習合の名残を感じさせます。神仏習合稲荷大明神神道に改められると、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)がご祭神になります。

こちらは人麿大神ののぼり旗です。日本神話の神ではなくて、歴史上の人物です。柿本人麻呂を祀っています。柿本人麻呂飛鳥時代歌人で、万葉集第一の歌人であり、歌仙として神格化されるほどの人物でした。

こちらは神宮遙拝所。このあたりで神宮といえば明治神宮ですが、明治神宮の遙拝所ではなくて、伊勢神宮の遙拝所です。

こちらは祖霊社です。左に砲弾が奉納されています。奥には鎮座壱千年奉祝記念碑が建っていました。広さを感じるシンプルな境内で、周囲のビルと調和していて、圧迫感はありません。都心のデジタルな環境に染まり過ぎたら、八幡神社のベンチに座って少しのんびりしてはいかがでしょうか。

 

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