寺社探訪

寺社探訪とコラム

「桜の名所に行く 2025(目黒川)」

ひと雨ごとに春が来ると言いますが、今年の春は日ごとに寒暖の差が激しくて、季節が移ろうメカニズムが破壊されているのではないかと心配になります。そんな中でも桜は咲く時を図って人々を楽しませてくれます。

昨年の今頃は手術を受けるために入院していました。入院した病院の近くには桜の名所があり、お見舞いに来てくれた母と姉が訪れていました。病院の周囲の遊歩道にも桜が咲いています。今日は半年に1度の検査の日で、医師や看護師やスタッフさんの制服を見ると、たくさんの管に繋がれていた自分自身の姿と、気絶しながら立つ練習をしたことが脳裏に蘇ります。

体調の悪い時もありますが、手術のおかげで今も余命宣告されることなく過ごせています。この日も院内では旅行カバンを引いて歩く人がたくさんいて、生きるために闘う志が漂っていました。

午前中に全ての検査を終えて、昼食を摂り、午後から主治医の診察を受けるというのがいつものパターンです。私は日頃朝食を食べないくせに、検査の日は朝食抜きを意識してしまうので、必要以上にお腹が空きます。これまでに様々な検査を受けてきましたが、CT検査の造影剤は何度やっても慣れません。

外は雨で、時間的にどの飲食店も混雑していそうだから、結局昼食は病院内の飲食スペースでサンドイッチを食しました。ムシャムシャ食べていると、私の手術をしてくれた外科の先生を見かけました。さすがに覚えてないだろうから、困らせるのも本意ではないので声は掛けませんでしたが、中堅外科医っぽい活力が漲っていて相変わらずで懐かしくなりました。この先生には術後よく励ましてもらいました。

主治医とも半年ぶりの再会で、元気そうで嬉しくなります。ただ、検査結果があまり良くなくて、先々が不安になるような内容でした。私の健康寿命の舵を握っているのはこの先生なので、よくよくお話を聞いておきました。

さて、目黒川の両岸には4kmに渡り800本の桜並木があり、東京屈指のお花見スポットとして有名です。この日も雨にもかかわらず、大勢の方が目黒川岸を歩いていました。

東京の桜の満開は3月31日で、この日は4月3日です。この間の東京の天気が荒れていたので、正直な話、桜の見頃としては「少々遅し」という感じです。満開を過ぎて花が落ちてボリューム的に淋しくて、所どころ葉桜になっています。そして今日も雨。曇天だと空と花の色とが被るので、あまりロケーションとしては良くありません。やはり晴天か夜間が桜の白が映えて良いのではないでしょうか。ここは写真には写らない雰囲気を楽しんで行きましょう。

桜並木には提灯が飾られ、夜間はライトアップされます。桜まつりの期間中は信じられない数の人が中目黒のスターバックスを中心に目黒川に集結します。コーヒー飲むのに5時間待ちとか、信じられないニュースが流れていました。

池尻大橋から歩いてきましたが、中目黒に近づくに連れ、見物客が増えたり露店が出たりと賑やかになってきました。警備員さんの数も増えて、車や自転車に注意してください、前を見て歩いてくださいと呼びかけていました。

目黒川の桜並木の見どころのピークがどこであるのかよくわかりませんが、雨の中とにかく寒くて中目黒をゴールにすることにしました。中目黒駅周辺は人で溢れていて、飲食店には長蛇の列ができていました。

 

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