寺社探訪

寺社探訪とコラム

「荒川 百所巡礼 25」

目次

比叡山別院?

荒川 百所巡礼 第198番 天台宗 妙音寺

荒川に架かる高砂橋の袂に、妙音寺という寺院がありました。「比叡山別院」と書かれていますが、どういうことでしょう。境内は階段を降りた場所にあります。弁財天に特化した寺院のようですね。

階段途中の説明板によりますと、荒川ではなく新潟の海で網にかかった胎内仏を、浅草寺の大僧正に見ていただいたところ、仏像を造って納めなさいと比叡山の僧正を紹介されました。僧正の進言に従って、比叡山の守護神である弁財天を彫刻し、関東北部の守護のため長瀞の地に安置することとなり、この地に妙音弁財天がご安置されたのだそうです。しかしその理由が、「東は成田山、南は浅草寺、西は川崎大師があるが、北には無いから」という理屈なのです。これは、埼玉県中のお寺が怒り出しそうです。他にもツッコミどころのたくさんある由緒ですが、そもそも寺伝や社伝とはそんなものです。

境内を荒川方面に行くと、水子地蔵尊がありました。他には本堂の左側に稲荷神社があります。天台宗と言っても秩父ですから、かなり山岳信仰に傾いた信仰だったのだと思います。境内で柴灯大護摩供も行われているみたいです。

こちらは高砂橋から見た荒川の風景です。観光用の川下りの船が通っています。いよいよ長瀞らしくなってきました。

 

荒川 百所巡礼 第199番 真言宗智山派 真性寺

荒川沿いの道は「北桜通り」と名前を変え、観光地らしい雰囲気が高まってきました。通り沿いに看板があります。こちらは裏口のようですが、行ってみましょう。

長瀞秋の七草寺」の1つ、真言宗の眞性寺です。眞性寺が担当するのは女郎花です。鮮やかな黄色い花が咲きます。もうチラホラと見えていますね。

境内の奥に赤い鳥居と稲荷社がありました。お参りの方は皆無でしたが、境内はきれいに整備されていました。

 

荒川 百所巡礼 第200番 馬頭観音

北桜通りを歩いていますと、道端に馬頭観音の石碑がありました。ここがどうやら200番目のお参りポイントのようです。誤字脱字含め間違いの多いブログなので、数え違いをしているかもしれませんが、そもそも気の向くままに立ち寄っているので、番号はあまり意味がないという……。

 

長瀞岩畳

さて、ようやく長瀞岩畳にやってきました。学生さんの団体もいて、流石に人が多かったです。ここに来るのは約20年振りですが、もっと大きかった印象です。こじんまりして見えました。この日は陽射しも強くて暑かったのですが、それでも腰を下ろして水面を眺めていると気持ち良かったです。

長瀞は観光地として成熟していますので、景観やライン下りだけでなく、石畳までの味のある商店街や、川魚の串焼きや名物の豚味噌丼、自然の中でのバーベキュー施設やオートキャンプ場などなど、周囲にたくさん観光スポットがあって、1年中賑わっていそうです。

商店街は学生さんの団体で混雑していました。教師って大変ですね。駅周辺( ↑ )も雰囲気が良いです。人がはけた一瞬を狙って写真撮ってますが、通りは結構賑わっています。岩畳と長瀞駅宝登山神社を結ぶ通りは一直線になっています。その通り沿いには競争を勝ち抜いたお店が並んでいますので、どのお店も見た目からクオリティ高そうです。

 

荒川 百所巡礼 第201番 一本杉稲荷社

そんな駅前の広場を少し上がったところに、商店に挟まれて稲荷神社がありました。説明板によりますと昭和13年(1938年)の建立だそうです。杉の木の下に稲荷神を祀りなさいという夢のお告げに従って、近隣の方々で協力して建立したとのこと。

 

荒川 百所巡礼 第202番 宝登山神社

彩甲斐街道まで来ると、巨大な鳥居がありました。ここから宝登山神社の参道になります。

緩やかな坂道を登ります。左右に観光客向けのお店が並んでいます。神社の入口に大きな駐車場もありますので、車やバイクで通過する方も多かったです。そして、やはり中国人の方が多いです。日本は閉鎖的とバイデンが批判してましたが、日本人的にはこれだけ外国人が多いと違和感ありますね。先日浅草に行きましたが、仲見世通りは外国人が8割9割という印象でした。

さて、坂の上までやってきました。お土産屋や茶店などがあって、そしてこの鳥居から境内に入ります。境内は賑わっていて、外国人の方々も興味深そうに見学していました。宝登山神社のレポートは、いつかまた個別にできたらと思います。

宝登山神社はどんな神様を祀った神社なのでしょう。案内板を見ながら拝観していると、こちらは典型的な秩父の信仰で、日本武尊の東征に関係しています。お祀りされているのは初代天皇神武天皇大山祇神火産霊神です。山頂に奥宮があり、ロープウェイでいけるのですが、10分も保たずにリタイアした先日の金尾山での貧血症状が怖くて、山の上はやめておきました。

 

道はまだ続く

荒川 百所巡礼 第203番  藤谷渕稲荷神社

彩甲斐街道沿いに神社が90度に並んでいるエリアがありました。こちらは赤い鳥居に赤いお社、眷属はお狐様ということで、稲荷神社です。

 

荒川 百所巡礼 第204番 竈三桂神社

そしてこちらは竈三柱神社です。ここではありませんが、三峯神社一之鳥居の近くに竈三柱神社がありまして、アニメ「鬼滅の刃」の主人公、竈門炭治郎になぞらえて、聖地化しているそうです。同じ名前ですが、こちらの竈三柱神社がどのような神様を祀っているのかはわかりません。

 

荒川 百所巡礼 第205番  石塔群

お地蔵様と石塔や石碑が並んでいます。こちらは安産子安地蔵とのことですが、深い歴史があります。建久7年(1196年)に秩父に勢力を持つ鎌倉幕府の有力御家人であった畠山重忠が、生まれたときに世話になったこの村出身の乳母が難産で亡くなったことを知り、地蔵菩薩を安置して供養したという伝承があります。

こちらは親鼻橋から見た荒川です。この橋の少し手前で、秩父郡長瀞町から秩父郡皆野町に入っています。ライン下りのボートを積んだ車がいます。ここから下っていくのです。親鼻橋は古くから交通の要所でしたので、古くは渡し舟、明治時代になると橋が架けられました。

 

荒川 百所巡礼 第206番 金崎神社

親鼻橋を渡らずに、手前の分岐を荒川左岸に進む道に入ると、すぐに金崎神社があります。案内板を読むと、祀られているのは秩父の国造である知知夫彦命と、知知夫姫命だそうです。国造というのは律令時代の国を治めていた行政上の官職です。現在で言う県知事のようなものかと思います。知知夫彦命は日本神話に登場する八意思兼神の10世孫とされていて、秩父市の総鎮守、秩父神社でも八意思兼神知知夫彦命は御祭神として祀られています。

この金崎神社は社伝によると、知知夫彦命と知知夫姫命の古墳のそばにあり、その二祭神を祀っていることから、この古墳に関係する神社と思われるとのこと。金崎神社の獅子舞が皆野町無形文化財に指定されています。社殿の横に集会所のような建物がありますので、そこで練習するのでしょうね。実はこの金崎神社には裏側の山のどこかに奥宮があるそうで、奥宮へ向かう石段は周囲の自然に溶け込んでいて、崩れ行く美学もあって神秘的で、その上250段以上もあるそうです。

 

荒川 百所巡礼 第207番 真言宗智山派 長興寺

金崎神社のすぐ隣に長興寺があります。このあたりの真言宗は智山派がほとんどですね。少し前に整備した様子が伺える山門です。山号である醫王山の扁額が掲げられています。

裏の山が迫ってくる感じがします。裏の山は先ほど訪れた宝登山です。長興寺は特に目を引くものはありませんが、自然と調和して色鮮やかで美しい寺院でした。荒川河口からの距離も110kmを越えました。歩いている距離はもっとですね。ふと思いました。こんなに歩いて、いったい何になるのだろう……。

 

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