八幡八雲神社 目次
名称・旧社格
創建
八幡神社は延長2年(924年)に創建、八雲神社は延喜16年(916年)に創建されました。
御祭神
誉田別尊(ほんだわけのみこと)
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
みどころ
関東屈指の山車祭りとなっている八王子まつりの、中心的な神社として市民の崇敬を集めています。日本を代表するような八幡信仰と祇園信仰が合祀されているパワースポットです。
アクセス
東京都八王子市元横山町2-15-27
JR中央線「八王子」徒歩10分
探訪レポート
八王子の市街地の北側に位置する、市内でも大きな神社のひとつです。入口には赤い大きな鳥居があり、右側に提灯飾りが並んでいます。この風景に伝統的な神社の様子が伺えて、心が浮くような楽しさがあります。甲州街道が近いので、周囲には高層マンションが多く建ち並んでいます。名称から八幡神社と八雲神社を合祀したのだなということがわかりますね。三井住友銀行みたいなものです。
参道を進むと左手に手水舎があります。
社殿はまさに2つの神社がひとつになったような形をしています。八幡神社は延長2年(924年)に武蔵国司だった武蔵盛隆泰が、京都石清水八幡宮を勧請して祀ったのが始まりです。隆泰の子の小野義孝が八幡宮を再建し、任期が終わった後も永住し、小野から横山姓に変えてこの地の基となりました。八雲神社は延喜16年(916年)に大伴妙行が深沢山に牛頭天王を奉斎し、後に北条氏照がその山に城を築いて八王子城とし、氏神とました。落城してからは様々な人の手に渡り、一時は大洪水で流出してしまうこともあったそうですが、最後には八幡神社の境内に遷座されました。
こちらは境内社の横山神社です。創建に関わった小野義孝=横山義孝をお祀りしています。平安後期から室町時代にかけて、貴族から武士の世の中になる過程で、地方に同族的な武士団が生まれますが、武蔵七党と呼ばれる武士団があります。横山義孝は武蔵七党のひとつ「横山党」の始祖となりました。
神楽殿です。八幡八雲神社は7月に八雲神社の例大祭、8月に八王子まつり、9月に八幡神社の例大祭と連続して大きな行事があります。
こちらは境内社の並ぶエリアです。左のお稲荷様が赤星稲荷神社です。右側が恵比寿大国社です。
左が永寿稲荷神社です。真ん中が厳島神社で、右が江島神社です。
その他小さな祠もあって、おそらく近隣から遷されたものなのかなと思われます。八幡神社と八雲神社は同じ社殿に祀られていますが、あくまで別の御祭神として並列で扱うのがポリシーのようです。八幡信仰と祇園信仰という全く違う信仰なので、合祀もできないし並列で行こうと、神社の入口や御朱印に記載の神社名も、できる限り横並びで書かれています。
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