東京にも紅葉のシーズンが迫ってきました。寺院や神社には様々な木々が植えられていて、紅葉時期には美しく色づくものもたくさんあります。仕事柄あちこちの寺社を訪れることがありますが、地元の人しか知らないような寺社でも、見事に創り込まれた芸術品のような紅葉を見ることがあります。
③ 等々力不動尊(世田谷区)
等々力不動尊は真言宗智山派の万願寺という寺院の別院で、正式名称は滝轟山明王院と言います。等々力渓谷が隣接していて、23区内とは思えない清流と木々に覆われた癒やしスポットとして人気を博しています。
渓谷と不動尊には高低差があり、不動産から見下ろすと、見事な紅葉を見ることができます。不動尊から階段を降りて渓谷へ向かう途中に、不動明王などの像が安置されています。階段下はお洒落なカフェもあって観光客が行き来しています。平日なら車で行っても駐車場に停められるのではないかと思います。
武蔵御嶽神社は、奥多摩の山々を繋ぐ拠点というか、山の玄関口のような場所にあります。JR青梅線の御嶽駅からバスでケーブル駅まで行き、ケーブルで一気に標高900mあたりまで登ります。そこからは天空の宿坊と呼ばれる旅館エリアを通過して武蔵御嶽神社に到着します。神社の境内が御嶽山の頂上になりますので、階段だらけでそこそこしんどいです。
紅葉の時期には朱塗りの社殿との相乗効果で、鮮やかで美しい景色が広がります。ここはお犬様伝説の聖地みたいな神社なので、犬の神様(大口真神)もいらっしゃいますし、愛犬を連れての参拝や愛犬の祈祷も可能です。JR御嶽駅付近には多摩川の御岳渓谷の遊歩道もあり、そこでも素晴らしい紅葉を見ることができます。
① 九品仏(世田谷区)
九品仏は浄真寺という浄土宗の寺院です。九体の阿彌陀佛を安置しているので、通称九品仏で通っています。浄真寺の境内は阿弥陀如来の西方浄土を具現化した境内として整えられたと言われています。ただ、歩いているだけでも神秘的な雰囲気がするのですが、紅葉に時期には夢の中のような得も言われぬ空間になります。
さすがに有名なので人は多いですが、紅葉時期の高尾山のような混雑ではありません。移ろう景色の美しさに、極楽浄土とはこんな場所なのかな、などと自問しつつ、心静かにゆっくりと拝観できます。
番外編:近所の寺社
先日、知人が紅葉を見に秩父の三峯神社へ行くと言っていました。昨年私も紅葉の時期に三峰神社を訪れ、当ブログでレポートしました。今回挙げた寺社以外にも、紅葉で有名な寺社は多々ありますが、遠くの有名スポットに出かけるのは難しいという方は、近所の寺社を覗いてみると良いかもしれません。
特に紅葉だけが有名ではない寺社もありますし、アクセス的に観光地にならない寺社もあります。「東京 紅葉」と検索しても引っかからないような寺社でも、実は素晴らしい紅葉を見せてくれる場所はたくさんあるはずです。
散歩がてら覗いてみると、絵画のような風景が待ち受けているかもしれません。しかも境内には誰もいなくて、その景色を独り占めという贅沢な時間を過ごせます。
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