白山神社 目次
名称・社格
白山神社と称します。旧社格は郷社です。元准勅祭社で、東京十社に列せられています。
御祭神
菊理姫命(くくりひめのみこと)
伊弉冉尊(いざなぎのみこと)
伊弉諾尊(いざなみのみこと)
御神徳
縁結び・商談成立・商売繁盛・受験・家内安全・航海安全・農耕・虫歯鎮痛 など
みどころ
春は桜、初夏は紫陽花が境内を彩ります。金色の瞳の狛犬がいます。
アクセス
都営三田線「白山」徒歩2分
探訪レポート
白山あたりは商業地なのか住宅地なのか、よくわからない不思議な町です。大学など学校もあって、寺社も結構あります。最近は縁遠くなりましたが、白山通りの寂円寺によく仕事で行っていました。白山神社の鳥居も、そんな住宅地エリアにぽつんと現れます。
境内に入ると、左手に何故か孫文の石碑が立っています。孫文は辛亥革命を起こして清王朝を倒して中華民国を建国し、台湾では建国の父と呼ばれる人です。そんな孫文は革命の前年日本にいて、この白山神社近くに住む宮崎滔天という方の家に身を寄せていたそうです。革命を起こすような人ですから、革命前は危険な環境にいたと思いますが、宮崎家の人々に支えられ、革命に備えていたそうです。そんな孫文が白山神社で光り輝く流星を見て、革命の成功を確信したという記念碑だそうです。
境内に上がって右手(写真だと左)には社務所があります。日曜日に訪問しましたが、神職さんが参拝者の対応に忙しそうにしていました。
社務所の正面に手水舎があります。紫陽花に囲まれています。6月には紫陽花祭が開かれるようで、境内にはもうすぐ咲くであろう蕾をつけたあじさいが葉を青々と輝かせていました。
拝殿です。お祀りされているのは、石川県の白山神社の本社と同じで、菊理姫命(くくりひめのみこと)、伊弉冉尊(いざなぎのみこと)、伊弉諾尊(いざなみのみこと)です。現在のご神徳は、縁結びや商談成立など、結びの神を全面に押し出していますが、そもそも白山信仰は、石川県、福井県、岐阜県にまたがる白山を中心に行われた山岳信仰から生まれています。文京区の白山神社も、加賀一の宮の白山神社から勧請した白山大権現が最初です。山岳信仰ですがら、神仏習合の権現を祀っていたのですね。
境内社の松尾神社です。立派な境内社ですが、扉が閉められています。と松尾神社なので、お酒がお供えされていました。
既に咲いている紫陽花もありました。紫陽花の奥にある物置的な建物は境内にたくさんあって、氏子町がそれぞれ管理しているようです。
白旗桜といいます。かつては江戸三名桜に数えられた銘木があったそうですが、枯れてしまった現在はまだ若い桜の木が跡を継いでいます。
こちらにも境内社があります。社は小さいですが、参道がありますね。何故か入口が侵入禁止になっていました。
こたらは鳥居付きの境内社で、八幡神社です。八幡神社なので、誉田別命(応神天皇)が祀られています。
神社の保護猫なのか、さくら猫が参道で昼寝していました。人馴れしていて、そばに行ってもピクリとも動きません。参拝の女性がしゃがみ込んであらゆる角度から写真を撮っていましたが、全く意に介さず、寝転び続けていました。愛宕神社の猫といい、あまりおとなしいと踏んじゃいそうで怖いです。
こちらは入口と反対側の通用口のようなところです。ここも住宅地を歩いているといきなり現れます。徳川の時代は、江戸の郊外のような場所で、徳川家の庇護を受けて栄えていた神社です。白山や小石川という地名は、この神社由来です。
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